屋根は、紫外線や、雨風、雪、地震などによって、劣化していきます。どんな屋根であっても、時間が経過すれば必ずリフォームが必要な時期がやってきます。
屋根の劣化をほっておくと、雨漏りの原因になったり、台風が来た時に強風で屋根の一部が飛来し、隣人の方にご迷惑をかけてしまう事もあります。
それでは、屋根のリフォームには、どれくらい費用がかかるでしょうか?
屋根リフォームには大きくわけて、__「塗装」、「カバー工法(重ね葺き)」、「葺き替え」__の3つがあります。
新築から10年以内であれば、屋根の傷み(ひび割れ等)や劣化はそれほど進んでいない事が多く、屋根の洗浄、塗装のみで終わることが多いです。
15年以上屋根のメンテナンスを何もしていない場合は、屋根が劣化し、ひび割れをしていたり、雨漏りをしている事があります。その場合、葺き替えやカバー工法(重ね葺き)による屋根のリフォームをされる方が多いです。
葺き替え、カバー工法など馴染みのない用語が出てきましたが、後で詳しく解説しますので、ご安心ください。
このページでは、3つの事例別でおよその費用や工事期間について紹介します。
平均相場価格
100-250 万円
以下、紹介する3つのリフォームで共通してかかるの費用は足場代です。
足場代がかかるので、外壁塗装も同時にやる方が多いです。私の実家も屋根と一緒に外壁塗装のリフォームもしました。
これで足場代が2度かからずに済みます。
##屋根の塗装リフォーム
1番安価な屋根リフォームです。家を建ててから10年以内の場合は、屋根の塗装のみで終わることが多いです。
###施工事例
一般的な一軒家に多い30坪80平米の屋根塗装を想定。塗装は耐用年数が1番高いフッ素を使用しています。塗装はアクリルやウレタンなどを使用すれば費用は抑えられますが、耐用年数も短くなります。ご予算と耐用年数を考えた上で施工業者とご相談ください。
合計:58万2千円
工程 | 内訳 | 金額 |
---|---|---|
仮足場工事 | 仮足場、屋根足場工事 | 160,000 |
屋根工事 | 高圧洗浄 | 22,000 |
塗装工事 | フッ素塗装(耐用年数15年-20年) | 400,000 |
合計 | 屋根塗装工事費 | 582,000 |
ただし、台風や大雪などの災害で屋根建材が損傷している場合は、大規模な屋根のリフォームが必要になる場合があります。
##屋根のカバー工法(重ね葺き)リフォーム
現在使っている屋根の上に、新しい屋根を被せる(カバーする)リフォームです。古くなった屋根を解体、廃材する必要がないので、その分の費用を抑えることができます。解体、廃材がないので、工期も短くできます。
屋根のリフォーム工事が1番多いのが、カバー工法です。
###施工事例
一般的な一軒家に多い30坪80平米の屋根のカバー工法で、ガルバリウム鋼板でカバーすると想定。
合計:107万2千円
工程 | 内訳 | 金額 |
---|---|---|
仮足場工事 | 仮足場、屋根足場工事 | 160,000 |
屋根工事 | 棟板金の撤去 | 22,000 |
屋根工事 | 下地補修 | 120,000 |
屋根工事 | 防水シート貼り | 120,000 |
屋根工事 | 新しい屋根材(ガルバリウム鋼板) | 500,000 |
屋根工事 | 貫板、棟板金、換気棟の取り付け工事 | 150,000 |
合計 | 屋根カバー工法工事費 | 1072000 |
##屋根の葺き替えリフォーム
現在使っている屋根を解体し、新しい屋根を取り付ける(葺き替える)のが、屋根の葺き替えリフォームです。これまでに紹介した屋根リフォームの中で1番規模が大きいリフォームです。
現在使っている屋根や古い部品は解体・廃棄をするので、費用がかかります。アスベストが入っている屋根は解体、廃棄する費用が余分にかかります。
※2004年以降に建築された新しい建材には「アスベスト」が入っていません。アスベストは、強度、耐久性に優れていましたが、人体に取り込まれると健康被害が出るので使用ができなくなりました。
###施工事例
一般的な一軒家に多い30坪80平米の屋根の葺き替えリフォームで、ガルバリウム鋼板で葺き替え工事すると想定。
合計:107万2千円
工程 | 内訳 | 金額 |
---|---|---|
仮足場工事 | 仮足場、屋根足場工事 | 160,000 |
屋根工事 | 既存屋根の解体・撤去(アスベスト有り) | 500,000 |
屋根工事 | 防水シート貼り | 120,000 |
屋根工事 | 新しい屋根材(ガルバリウム鋼板) | 500,000 |
屋根工事 | 貫板、棟板金、換気棟の取り付け工事 | 150,000 |
合計 | 屋根葺き替え工事費 | 1430,000 |