お風呂は水回り部分の中でも特に劣化しやすい箇所です。多くのお客様がお風呂のリフォームをされる際に重視されるのが、「断熱・保温性」 、 「お子様・お年寄りの安全性」 、そして 「掃除のしやすさ」 です。
TOTO(トートー)や、LIXIL(リクシル)など、各メーカーから上記3つの要件を満たした快適なユニットバスが販売されています。
お風呂のリフォーム費用は、ユニットバスの本体価格 と 工事費用 を合わせた金額です。
具体的には、
などによって変動します。
平均相場価格
100 万円
多くの方の悩みで多いのが、脱衣所・浴室の寒さです。私の実家は古い一軒家なのですが、冬場になると寒さでお風呂に入るのが辛かったのを思い出します。
近年、浴室内でのヒートショックの事故が増えています。高齢者を中心に年間1万7千人が死亡していると言われています。
「寒さ」については、多くの方が悩んでいる点なので、各メーカーがお風呂の断熱・保温性には力を入れています。
魔法びん浴槽は4時間経っても温度差が2.5度しか下がらない優れものです。
例えばお風呂に夕方の5時に入り、4時間後の夜9時にお風呂に入っても温度が約2.5度しか下がっていません。わざわざ「追い焚き」をしなくても、快適なバスタイムを楽しむことができます。
各メーカー、寒さ・ヒートショック対策で床にも断熱材が入っています。TOTOのTV CMでお馴染みの「ほっカラリ床」は、冬場でも安心してお風呂に入れます。
それでも寒いと感じる方は壁天井に断熱材を入れたり、浴室暖房をオプションで設置することができます。
前述したTOTOの「ほっカラリ床」は安全性にも考慮されています。ほっカラリ床は床の内側にクッション層をもっているので、畳のように柔らかいです。
滑りにくく、膝をついても痛くないので、お子様やお年寄りにも安心です。
従来浴室はお風呂と脱衣所の間(敷居)は、水が外に出ないように段差がありました。しかし、現在各メーカーから販売されるユニットバスは__バリアフリー__になっているので年配のお客様にも安心してお風呂に入って頂けます。
各メーカー浴室にも手すりが付いています。手すりの数はオプションで増やすことが可能です。
浴槽の中に設置されている「くさり型の排水栓(ゴム栓)」は、体に絡まる危険があります。しかし、新しいユニットバスは、「排水栓の押しボタン(プッシュ排水栓)」を採用しているメーカーが増えています。
お湯張りをする時に、排水栓の締め忘れて、お湯が全部流れてしまったというような事も防止できます。
以前に比べ「清掃性」も格段にUPしています。カビや黒ずみが発生しづらくなっています。
LIXILのお風呂の床「キレイサーモフロア」は、暖かくて滑りにくいことに加え、清掃もかんたんです。スポンジで軽く擦るだけで汚れが落とせます。ザラザラしているので、水はけが良くカビが生えづらい仕組みになっています。
床排水溝には「ヘアキャッチャー」が付属しており、お手入れが楽ちんです。
また、LIXILのカウンターは取り外し可能なため「丸洗い」できます。水アカが生えやすい収納棚も簡単に取りはずし可能です。
「排水栓の押しボタン(プッシュ排水栓)」が主流になっているので、以前より浴槽内の掃除がしやすくなりました。
ユニットバスのメーカーはTOTOかLIXILのどちらを選ばれる方が圧倒的に多いです。どちらものメーカーも価格帯や機能、商品のラインナップなど、似ています。どちらを選んでも大きく差がでることはないでしょう。
リフォーム会社によって、ユニットバス本体価格の特別割引(大量仕入れをしている)ができるメーカーがあります。(例:LIXILに強い工務店)
リフォーム会社におすすめを聞いてみましょう。定価から60%〜70%オフという破格でユニットバスが買えるがあります。
例えば、ユニットバスの中級グレード商品、【TOTO-サザナS】、【LIXIL-アライズZ】があります。両方とも定価は100万円近くしますが、実際に工事が決まり、リフォーム会社が仕入れをすると本体価格が30万〜40万円まで割引されます。
ユニットバスの価格は分かりました。この価格に工事費用をプラスすれば、お風呂のリフォーム費用が算出できます。工事費用は、ユニットバスからユニットバスへの交換リフォームか、タイルの従来浴室からユニットバスへの交換リフォームかで金額が変動します。
ユニットバスからユニットバスへの交換の工事費用は30万円〜40万円程度で済むことが多いので、ユニットバス本体と合わせても70万円〜80万円台の見積もりになることが多いです。
またマンションに住んでいる方は、エレベーターや共用部を「養生」する必要があります。毎日「養生」を剥がして、貼り直さなければいけないマンションもありますので、そうなるとプラスで養生料金が加算されることが多いです。
タイルの在来浴室をリフォームする場合は、注意が必要です。解体した時に床下の木が腐っていたり、シロアリが発生していることがあります。こちらは解体してみないと分からない事なので、追加工事が必要な場合があります。費用はかさみますが、必ず工事をしてもらってください。
ここを放置してあとから修理したくなっても、ユニットバスをまた解体しないといけないので、余計にお金がかかってしまいます。
ほとんどのお風呂リフォーム工事は4日から7日の間で完了します。
工事期間はお風呂を使えません。キッチンやトイレのお水は使えますが、お風呂は使えません。工事の長さにもよりますが、最長1週間くらいはお風呂が利用できなりますので、ご注意ください。
ユニットバスは受注生産の場合が多いです。在庫確保・納期まで2週間以上かかる場合があります。お風呂のリフォームを考えている方は、ユニットバスの納期と工期を必ず確認するようにしましょう。
タイルの浴室からユニットバスへのリフォーム(1216サイズのユニットバスを導入)
リフォーム費合計=88万円(税込み)
工程 | 内訳 | 金額 |
---|---|---|
本体価格 | 1216ユニットバス本体 | 300,000 |
解体工事、 | タイルの浴室の解体,廃材処分費用 | 200,000 |
取り付け工事 | ユニットバス搬入及び据付け | 100,000 |
工事 | 給水,給湯,排水配管工事、電気工事等 | 180,000 |
工事 | コンクリート土間打設等工事、補修工事、雑工事 | 100,000 |
合計 | 880000 |